◇-◇ 実はこんなに!1日の食塩摂取はどのくらい? ◇-◇
□■肉じゃがに使う“お肉”といえば・・・?
寒い季節にいただきたくなる、ホックホクのじゃがいもを煮込んだ肉じゃがは 和食の定番料理ですが、
使うお肉といえばどんなお肉を思い浮かべますか?
“豚肉”を使うのが関東風、“牛肉”を使うのが関西風、実は地域によって、 入れる具材が異なっているんです。
□■関東VS.関西 味付けにも違い
違いがあるのは素材だけではありません。
和食には欠かせない、だし汁の取 り方も、関東ではかつおだし+濃口醤油で黒っぽく、醤油の風味を活かした
だし 汁を使うのに対し、関西では昆布だし+薄口醤油で白いだしの色に近く、薄めの 味付けのだし汁で仕立てるのだとか。 インスタントのうどんの中には、販売される地域によってつゆの色や味付け を変えているものも!
東海地方で並んでいるものは関東風が多いようです。
□■味が濃い=塩も多い!?
だし汁に使われる濃口醤油と薄口醤油ですが、大さじ1杯に含まれている 食塩の量を比べてみると…
⇒濃口醤油 2.6g VS. 薄口醤油 2.9g 意外にも関西で使われている、薄口醤油の方が塩分は高めなんです。
色の 濃さだけでは食塩の量は分からないものなのです。
□■日本人の食塩摂取量はどのくらい?
日本高血圧学会が定めた1日の適正な食塩摂取量は6g未満。
醤油をはじめ とした調味料にも思った以上多くの食塩が含まれています。
国民健康・栄養調査によると、日本人の食塩摂取量は1日10gと世界でもトッ プクラス。
濃い目の味付けを好むアメリカ人よりも多くの食塩を摂取している という結果も出ています。
□■カロリーは気にするけれど…
近頃、減塩とうたった食品や、減塩マークを見かけることも多くなりましたが、 カロリーほど気にしたことがない、
という人も多いのではないでしょうか。
~そもそも、塩分を摂取しすぎるとどうなるのでしょう?
⇒塩分の摂りすぎは高血圧の主な原因となります。
高血圧を放置すると脳卒中や心筋梗塞を引き起こすことも。
減塩への意識を高め、なんとか病気を防ぎたいものです。
□■まずは普段の食生活から、はじめましょう♪
そこで、簡単に減塩を心がけるための方法をいくつかご紹介します。
◆--香辛料を上手に活用
唐辛子やコショウ、ハーブなどを上手に使うことで、お塩に頼らなくても 美味しい味付けに仕立てることができます。 ●○--調理方法にもひと工夫--○●
⇒蒸し料理にすることで素材のうま味が凝縮され、少しのお塩でも美味しく感じられるのでおすすめです。
味付けには香辛料を上手に使ってくださいね。
◆--カリウムで食塩を体外に排出!
バナナやキノコ類、ホウレン草など体内の食塩を排出する働きのあるカリウムの多い食品を積極的にいただくことも
減塩に効果的なのだとか。
昆布にもカリウムが多く含まれるため、昆布だしを煮物やお味噌汁に活用してみてはいかがでしょうか。
意外と食塩摂取について知らなかったことも多いのではないでしょうか。
まず は減塩に対する意識を高め、今日から健康的な生活を送りたいものですね。
発信元:全国健康保険協会(協会けんぽ)愛知支部